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アレルギー性鼻炎(鼻アレルギー)
アレルギー性鼻炎とは?
「くしゃみ」「鼻みず」「鼻づまり」を特徴とするアレルギーの病気が、アレルギー性鼻炎(鼻アレルギー)です。アレルギー性鼻炎は、一年中症状がでる通年性鼻アレルギーと症状が出現する時期が限られる季節性鼻アレルギーに分けられます。
アレルギー症状は、鼻から吸入された抗原(アレルギーを引き起こす原因物質:アレルゲン)に対して、それを取り除こうとする反応として出現してきます。またその他、大気中の化学物質、気候、体調、喫煙なども症状に影響を及ぼします。アレルゲンとなる物質は非常に多数ありますが、通年性鼻アレルギーでは、ほこり、ダニ、カビ、季節性鼻アレルギーでは花粉が代表的です。その他、犬、猫、鳥なども原因となることがあります。
近年アレルギー疾患(アトピー性皮膚炎、喘息なども含まれる)は増加傾向にあり、国民の10%以上に鼻アレルギーが有るといわれています。
こんな時にはアレルギー性鼻炎を
「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」が3大症状で、その他、「目のかゆみ」「のどのいがらっぽい感じ」「咳」などが出ることがあります。子供の場合、「くしゃみ」「鼻水」よりは「鼻づまり」が主な症状となることが多く、また「鼻血」がよくでる場合もあります。「くしゃみ」は発作性で、続けざまに繰り返します。「鼻水」はさらさら、水っぽく透明、「鼻づまり」は頑固です。風邪に似た症状ですが目のかゆみを伴い症状が長引くようならアレルギーと思って良いでしょう。また、症状は自律神経にも左右され、寝る前、起床時に悪化する傾向があります。
アレルギー性鼻炎は、鼻の中を診察するだけで診断されることも多く、このような症状があれば、近くの耳鼻咽喉科でみてもらいましょう。
アレルギー性鼻炎に対する日常生活上の注意と治療
抗原を除去、回避(予防)
アレルギー原因物質を取り除く、遠ざけることがアレルギー治療の原則です。ほこり、ダニに対しては室内の掃除を徹底し、フトンを干す。さらにカーペット、畳を板の間に変えることも効果的です。 花粉症では、睛天、風の強い日の外出を控え、外出に際してはマスク、眼鏡、帽子を使用すれば花粉から身を守ることができます。
薬物療法
薬で症状を抑える治療です。抗原除去、回避とともにアレルギー治療の中心となっています。内服薬と鼻にさす薬(点鼻薬)があり併用されることもあります。
このような予防、薬物療法で症状が治らない場合、減感作療法や手術治療が行われることもあります。
一度アレルギーになると、アレルギー体質は持続し慢性に経過します。市販の点鼻薬には使い過ぎによる副作用などもあり、治療法については耳鼻科医とよく相談することが大切です。